京都の設計事務所、ノセ設計室の能勢です。
この1週間は台風21号が近畿地方を直撃したかと思うと、北海道では震度7の地震が起こり、災害続きの1週間でした。各地で被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
台風が直撃した火曜日は、京都の僕が住む辺りでも今まで経験したことのないような強い雨風が吹き、隣家の屋根の板金が剥がれかけてすごい音をたてていました。近所では電線に看板等が倒れたりした影響で停電した場所もありました。瓦屋さん、板金屋さんも大忙しで、今修理を頼んでも来てもらえるのは数ヶ月先になるそうです。
このような災害時にいつも実感するのは、家の機能として一番重要なのはシェルターとしての機能だな、ということです。
シェルターとしての機能には、雨風や地震など天災に対する強さ、電気・水道などインフラが停止した時の備えなどがあると思います。
地震については、まだ現代の科学ではいつどこで起こるか予想することは難しく何年後に必ず起こるとは言えませんが、台風については、ここ数年の台風の規模や上陸する頻度を見ても、これからもこれくらいの規模の台風(もしくはもっと強力なもの)が毎年やってくると考えて差し支えないでしょう。
建物を設計する際には、これまでも気をつけてきたつもりですが、つよい風雨でも水が入りにくいディテールや、風に強い屋根の作り方、部材の止め方などにより気をつけていきたいと思います。
点検のため上った屋根からの風景。