Studio tanpopo-gumi 坂口です。
今回は「窓」の話。
「窓」には、開閉による通風、ガラス面からの採光といった機能性があります。
併せて、透明ガラスによる恩恵もあります。
写真は、玄関土間の1シーン
正面にピクチャー窓を設け、あえて周囲に壁を残し「絵画」を見立てた計画とし、
視線が外部の中庭植栽へ伸び、広がりを感じるように考えています。
併せて、天井附近はやや暗がりのある落着いた雰囲気を演出しています。
窓を計画し「明るく」する事は簡単で、実は「暗さ」を計画する方が難しいと感じています。
「暗さ」 =影・陰 などイメージはよくないですが、
「明るさ」=光・陽 の対極にあり
暗さの中でこそ引き立つ「明るさ」もあると思います。
鈍く光る自然石・凹凸の表情が浮かび上がる左官仕上など、
明るい直接光では表現し難い表情を大切にする日本の美意識「陰影礼賛」
1つの窓ですが、そこから見える風景・差込む光など色々と考えると
「窓」 奥が深いです・・・。
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