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大阪北部地震

坪田眞幸建築研究所

6月18日の地震発生から、お盆を過ぎると早2か月が経ちます。震災後大阪府建築士会の活動として無料の専門家相談員、罹災証明2次調査などで高槻市、茨木市、摂津市、枚方市に行っています。

被災住宅の多くが築40~50年の土葺き瓦屋根木造在来工法の住宅で、相談の多くは住宅の復旧方法や耐震補強方法です。

多くの方が20年前の阪神淡路大震災のときに補強をしておけばよかったと話されます。

震災後、今回の地域はほとんど被害がなかったので地震に対する危機意識はなかったとのことです。

洪水や津波などの災害に対してはなかなか個々の力で防ぐことが難しいのですが、地震に対しては耐震診断を行い耐震補強を施すことにより被害をできるだけ小さくすることができます。

リフォ-ムや増築は耐震補強を行うチャンスです!

耐震補強は、築年数の古い家などを万が一のときに倒壊させない基本的な方法です。 しかし目に見えにくい性能向上の改修なので、なかなか効果が実感できず、理解はしていても何もしていない方がほとんどです。 最近は家族の形態の変化や経済的なことも含め間取りの変更、水廻りの一新といったリフォームが盛んになってきました。 耐震補強のみの工事は考えにくくても、このような「住み易くする」リフォームに耐震補強も併せることが割安かつ合理的に工事をする事が可能です。

まずは耐震診断を受けましょう。

耐震診断は、大規模な地震に対する建物の安全性を評価し、補強が必要かどうかを「評点」という数値で表して判断します。 その他「地盤・基礎」の注意すべき点についても調査します。 また、腐朽やシロアリなどの被害も調べる事が可能です。 特に、耐震基準が大きく変わった昭和56年以前に建てられた木造住宅は、補助金が支給され自己負担五千円で診断できます。(詳しくは、各市町村に相談窓口がございます。)

耐震補強につながるリフォ-ムは

・間取りの変更 間取りの変更にあわせて、壁の補強や新設ができます。 建物全体のバランスを考えて増築をなどを行うと、より安全な住宅となります。 ・外観デザインのリフォーム 屋外からの合板、筋交いの追加や金物などの設置を行うと、住居内部への影響が少なくてすむので工事を行いやすく、工事中の負担も少なくて済みます。 ・内装のリフォーム 壁材や床材の交換にあわせて、既存の筋交い接合部の補強、筋交いの新設、壁の追加が可能です。 ・省エネルギーのリフォーム 断熱材を付加する場合、同時に、筋交いの追加や金物の設置が可能なため、効率的な耐震補強が行えます。 ・水廻りのリフォーム 水廻りのプランの変更にあわせて、壁の追加などができます。

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