Pear drops 一級建築士です。
「楽しく、ラクに家の事ができる」住まいづくりについて(その4)
の続きです。
今回は掃除について詳しく考えていきます。
掃除をラクにするには、
なるべく簡単に掃除できるようにしておく事です。
◯汚れが溜まり難い構造を考える
汚れがなるべくたまらないように、
ゆるつなの家:脱衣室/洗面室/廊下
・巾木 → 壁と同面になるように
・建具 → 上吊り戸にして、敷居レールをなるべくなくす
など、細かい部分も考えて設計しています。
◯掃除しやすい素材を選ぶ
綺麗好きの大人ばかりで、家を汚す人がいない家と
お子様がまだ小さかったり、ペットを飼われている家とでは、
素材選びが全然違います。
トイレや洗面室などの水廻りでは、、、
床:木製フローリング < ビニール系フロアタイル
壁:塗り壁 < ビニールクロス < タイル
棚:無垢板オイル仕上げ < 無垢板ウレタン仕上げ < メラミン化粧板
掃除を頻繁にしなくてはならない場所には、
水で多少濡れたり、中性洗剤でお手入れできる素材が手入れしやすいです。
掃除やメンテナンスをこまめにできる性格かどうかでも、
提案する素材が変わってきます。
◯掃除道具の位置を工夫する
掃除道具は使う場所の近くに、保管するスペースをつくっておく。
新築やリフォームで収納位置を考えるとき、
余った場所を収納にするのではなく、
家事動線を始めから考慮して収納場所を配置しておきましょう。
気がついた時にすぐに掃除ができるようにしていると、
綺麗な状態をキープしやすくなります。
◯日々の掃除で家の状態を管理する
日常の掃除が習慣としてきちんとできていれば、
水廻りのコーキングが切れていたり、建具の調子が悪くなったりなど、
家に不具合が生じていても、大きな欠陥になる前に発見できます。
早めに対処できれば、
メンテナンス費用も安く済みますし、家が長持ちできます。
今回の記事で、
~楽しく、ラクに家の事ができる住まいづくりについて~は終わります。