≪庭木いじりも治療の一環?園芸療法とは?≫
庭木いじりも治療の一環?園芸療法とは? 最近、高齢者福祉や精神医療の現場で注目を集めている療法があります。
それが『園芸療法』と呼ばれる療法です。
園芸療法とは、草花や野菜などの園芸植物や、身の回りにある自然とのかかわりを通じて、心身の健康や社会生活における健康の回復を図る療法だと言われています。
具体的には、福祉分野では認知症の予防や進行抑制、医療分野では精神医療や緩和ケアなどにおけるストレス軽減や意欲向上、身体機能の維持などを目的に導入されています。
確かに、庭木の世話や花壇の水やりをしていると、どこか心が落ち着く感じがしますよね。
実はこの療法、最近注目を集めていますがルーツは古く、1950年代には欧米で取り入れられていたそうです。
戦争で精神を病んでしまった帰還兵に対するセラピーとして導入され、アメリカでは園芸療法士の資格を取得する学科も数多く開設されています。
国内でも、数は多くありませんが園芸療法士の資格を取得できる大学・短期大学があり、新たな療法の専門家を育成するルートが確立されつつあります。
≪園芸療法が団塊世代の心身を健康に保つ!≫
園芸療法が団塊世代の心身を健康に保つ! まず先にお断りをしておきますが、園芸療法はあくまでも『療法』の一環です。
健康な方が草花の成長を愛でて楽しむこととは異なるものであることをご理解ください。
さて、団塊世代にとって、身体機能の衰えは重要な問題です。
日頃、身体を動かす機会が少なくなった団塊世代にとって、ガーデニングはなかなかの重労働となります。
立ったり座ったりを繰り返すことになるし、土や水などの重たいものを運ぶことにもなるでしょう。
この運動が、身体機能を維持するためには最適です。
屋外に出て日光をたっぷり身体に浴びるのも、体内のビタミン生成を促進し骨密度を保つことになるのでいいですね。
意欲向上にも強く働きかけてくれます。
単調な生活を送っている団塊世代にとって、日ごとに成長していく草花を観察し、草花の成長を手助けするために手入れをかかさないようにすることは、今日、明日を生きていこうという意欲の向上につながっていくでしょう。
体力の低下を痛感している、どこか意欲がわかない...
そんな悩みを抱えている団塊世代の方は、ぜひ自宅の庭やプランターでガーデニングを楽しみながら心身を健康な方向に導く園芸療法をお試しください。