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サニタリー空間の照明

傳寶慶子建築研究所

『家は買うものではなく、創り上げていくもの』

今回のテーマは「照明」

先日、『照明で仕上げる 水まわり美空間』というタイトルで

このトイレの写真が、ハウジング雑誌に掲載されました。

通常、照明は「上から照らす光」が一般的なのですが、今回初めての試みで『横から照らす光』

というものを考えてみました。なんだかとても神秘的に見えますね~。

雑誌の編集者さんからは、

「トイレに入ると奥の壁から光だけが見える、そんな非日常的な仕掛けが面白い」

とのコメントをいただきました。

最近、ダウンライト以外の照明方法を研究していまして、トイレといえども手抜きはせず、

こだわりを持ってデザインしています。 というよりも、トイレだからこそこだわった、というべきかもしれません。

「トイレ」という小さな空間は、小さな部屋だからこそ、壁や天井・床がすぐ間近に見えてきて、 大きな部屋では気づかなかったような、色や質感・素材感までもが、手に取るように感じとれます。

そのため、当事務所では『小さな空間には上質な素材を』という考えのもと、デザイン

をすすめています。(メインの部屋も、もちろん上質な素材にします)

また、奥の壁にはザラザラとした質感のタイルを張っているのですが、タイルの大きさに合わせて 天井高さを決めており、バッチリ7枚分の高さで揃っています。 さらに、窓の高さもタイルに合わせて揃っています。 出来上がると、当たり前のように見えるのですが、この高さを揃えるため、工事のかなり早い段階 から寸法を計算し、現場に細かいミリ単位の指示を出して・・と緻密な作業を繰り返していきます。

タイルを張るとなると、いつもタイルの割り付けに悪戦苦闘しており、毎回かなりの時間を費やす こととなるのですが、出来上がって色んなラインが綺麗に揃っているのを見ると、満足感でいっぱ いになります。その場限りの考えでは、ここまで綺麗に揃えることはできませんので、やはりデザ インは1日にしてならず・・・ですね。

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