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軒のある住まい

  • 傳寶慶子建築研究所
  • 2017年12月12日
  • 読了時間: 2分

つい先日、竣工したお家の紹介です。

今年の6月から工事を進めていた、大阪府枚方市の『光善寺の家』 家族4人のための住まいで、深く大きく張り出した屋根が、特徴的なお家です。

タテ格子のついている部分は、玄関入口の目隠し用に取り付けました。 玄関ポーチは、深い軒下空間に覆われているため、雨に濡れることなく、

家の中に入ることができます。軒の長さは2m。

ここまで深い軒のあるお家は、最近では珍しいみたいで、

久しぶりに軒の出のある家を作りましたと、工務店さんにも言われました。

『軒のある家』は、雨の多い日本の気候に適した形であり、またデザイン面においても

屋根が作りだす影や軒先ライン等、美しさの詰まった要素であると思っています。

玄関を入ると、格子戸がお出迎え。

扉上部にガラスを入れ、玄関とLDの天井を連続させています。 また、玄関という限られた空間を柔らかく包み込む演出として、間接照明を用いました。 なんとなく、ホッとするような雰囲気を演出できたように思います。 そしてLDは、18帖もの広さのある庭に面しており、開放感抜群。

掘りごたつ式の机も作りました。

庭は、高さ2mの高い塀で覆われているため、外からの視線がまったく気にならず、 完全なプライべート空間となっています。

夏はこの縁側に座って、ビールを飲むのがご主人の夢だそうです。 そして、奥さまから大好評だったのが、広いキッチンとその奥にあるスペース。

じつは、キッチン横に、屋根付きの物干しスペースを作ったのです。

急な雨でも、まったく気にすることなく干しっぱなしでOK。 また、キッチンのすぐ横なので、ゴミを一時的に置いておき、 そのまま勝手口からゴミ出しにも行けます。 こういうのって、ありそうでなかなかない!と、見学会でも大好評でした。 今回、予算調整が結構キビシかったのですが、 床はクルミ無垢、天井は杉板張り、建具もすべてオリジナル製作とするなど 無垢感にこだわった仕様となっています。 (見えてこないですが、構造柱や梁も無垢の木を使用しています) 妥協する所、しない所をきちんと見極め、工務店さんにも協力をしていただいたおかげで、

木の温もりを存分に感じ取れるお家が、完成いたしました。

 
 
 

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