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軒のある住まい

傳寶慶子建築研究所

つい先日、竣工したお家の紹介です。

今年の6月から工事を進めていた、大阪府枚方市の『光善寺の家』 家族4人のための住まいで、深く大きく張り出した屋根が、特徴的なお家です。

タテ格子のついている部分は、玄関入口の目隠し用に取り付けました。 玄関ポーチは、深い軒下空間に覆われているため、雨に濡れることなく、

家の中に入ることができます。軒の長さは2m。

ここまで深い軒のあるお家は、最近では珍しいみたいで、

久しぶりに軒の出のある家を作りましたと、工務店さんにも言われました。

『軒のある家』は、雨の多い日本の気候に適した形であり、またデザイン面においても

屋根が作りだす影や軒先ライン等、美しさの詰まった要素であると思っています。

玄関を入ると、格子戸がお出迎え。

扉上部にガラスを入れ、玄関とLDの天井を連続させています。 また、玄関という限られた空間を柔らかく包み込む演出として、間接照明を用いました。 なんとなく、ホッとするような雰囲気を演出できたように思います。 そしてLDは、18帖もの広さのある庭に面しており、開放感抜群。

掘りごたつ式の机も作りました。

庭は、高さ2mの高い塀で覆われているため、外からの視線がまったく気にならず、 完全なプライべート空間となっています。

夏はこの縁側に座って、ビールを飲むのがご主人の夢だそうです。 そして、奥さまから大好評だったのが、広いキッチンとその奥にあるスペース。

じつは、キッチン横に、屋根付きの物干しスペースを作ったのです。

急な雨でも、まったく気にすることなく干しっぱなしでOK。 また、キッチンのすぐ横なので、ゴミを一時的に置いておき、 そのまま勝手口からゴミ出しにも行けます。 こういうのって、ありそうでなかなかない!と、見学会でも大好評でした。 今回、予算調整が結構キビシかったのですが、 床はクルミ無垢、天井は杉板張り、建具もすべてオリジナル製作とするなど 無垢感にこだわった仕様となっています。 (見えてこないですが、構造柱や梁も無垢の木を使用しています) 妥協する所、しない所をきちんと見極め、工務店さんにも協力をしていただいたおかげで、

木の温もりを存分に感じ取れるお家が、完成いたしました。

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