top of page

フローリングを選ぶ

  • ノセ設計室
  • 2017年11月15日
  • 読了時間: 2分

京都の設計事務所、ノセ設計室の能勢です。

今回は床の素材、フローリングについて書いてみたいと思います。

住宅の床の素材として、最もよく使用されている材料はフローリングだと思いますが、フローリングと一口に言っても色々種類があります。

作り方は大まかにいって2種類あります。一つ目は1枚の木材を加工して製造した無垢フローリング、2つ目は合板の表面に化粧材を貼り合わせた複合フローリングです。また、複合フローリングは使用する化粧材にも色々な種類があり、3~4mmの厚みの挽き板を貼ったもの、もっと薄い1mm以下の突板を貼ったもの、もしくは木目を印刷したシートを貼ったものなどがあります。無垢フローリングは季節によって膨張、収縮があるので、冬はフローリングとフローリングの間に数mmの隙間が空くなどのデメリットもありますが、それよりも足触りの感触の良さ、経年変化の美しさなどから、当事務所では無垢フローリングもしくは挽き板フローリングにオイルを塗るのを標準仕様としています。

また、フローリングに使用する樹種にも杉や桧、松などの針葉樹、ナラ、オーク、タモ、クリなどの広葉樹と色々種類があります。樹種によってそれぞれがもつ特性があり、例えば、杉は柔らかくて足触りがいい一方傷がつきやすく、ナラなどの広葉樹は足触りは少し固い感じがしますが、傷が付きにくいなど。フローリングを選ぶ際には色や木目、節などの見た目の好き嫌いの他に、このような特性や、床暖房を設置する場合には床暖房対応品かどうかなどを考慮する必要があります。

余談ですが、私、最近自邸を建てまして、その床には厚さ15mmの赤身の杉のフローリングを使用しています。杉は温度により伸縮しやすく一般的に床暖房に不向きなのですが、足触りの温かさも捨て難いので思い切って杉を採用し、低温式の床暖房を設置しています。今冬が最初の冬となりますが、さてどれくらい隙間が空くでしょうか。。。

 
 
 

Comments


bottom of page