京都の設計事務所、ノセ設計室の能勢です。
最近はDIYのできる公団の団地が人気になっているなど、住まい手のDIYに対する関心は高まっているように思います。今回は建築家との家づくりにおいて、住まい手がどのように家づくりに関われるかをテーマにしたいと思います。
当事務所では、家づくりに参加したいという住まい手にはDIYをお勧めし、そのお手伝いをしますが、その理由として、
1.工事費のコストカットをすることができる。
2.家作りに参加することで自分の家に愛着を持ってもらう。
3.後々のメンテナンスを自分で行うことができる。
ことなどが挙げられます。
ただ、DIYを導入することによって気をつけなければならない点やデメリットもあります。
1.プロのようにはできません。多少のアラは味と思って目をつぶる必要があります。
2.工務店の行う工事とのスケジュール調整が必要です。
3.工事途中に工事関係者以外が出入りすることになるので、壁のキズ等について責任が不明確になります。
では、実際に住まい手が何ができるのかというと一番やりやすいDIYは塗装です。特に床の塗装は竣工前に行うので他の工事との調整が不要で最もお手軽なDIYと言えます。(養生はしっかりと行う必要があります。)当事務所では床材に無垢のフローリングを貼り自然塗料を塗ることが多いですが、30~40坪の家で2~3人で1日で塗ることができます。
写真は賃貸の住宅なのですが、僕もお手伝いして、床の杉板貼り、棚作り、壁の黒板塗装など工事の多くをDIYで行ったリフォームです。みなさんもぜひ家づくりに参加してみてください!