Studio tanpopo-gumiです
今回のお話はかなり細かい
『床』と『壁』の接点となる隅っこに入れる
『巾木(はばぎ)』と呼ばれる部分についてのお話です
「巾木」は建物を構成する中で最も小さな部材です
そんな小さな部材にも実は大切な役割2つあります
1つ目は、掃除機などのモノが直接壁にぶつからないようにするため、壁の保護する役割
2つ目は、床と壁、異なる素材の動きを緩衝する緩衝材としての機能
石張り仕上の場合などは、石自体が傷に強く、収縮などの動きも少ないため
巾木を省略する場合が多いですが、木・壁紙・左官仕上の場合は必ず設置しています
その場合も、なるべく目立たない様に色々な工夫を行っています
床や壁の仕上材と合わすことで巾木自体の存在を目立ち難くしています
また、大きさ(見える高さ・厚み)をなるべく小さく、場合によっては底目巾木とすることもあります
最近は自動掃除機の影響で巾木の必要性が見直されているようにも思います
小さな部位ですが、出来上がる空間の雰囲気に与える影響はとても大きい部材です
細部にもきっちり「意匠」と「機能」を考えてコダワル
「神は細部に宿る(God is in the details)」の精神は大切な事だと思います