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この計画は、当初改修工事として始まったのですが、茅葺の維持管理への不安から、既存民家は取り壊し、新築計画とすることとなりました。
新築計画に当たり、一からの新しい建物ではなく解体する民家の柱・梁などの木材や建具などを新たな建物に受け継ぎ再生させています。

闇の美しさではなく、光の美しさによる民家を考えたい、長い年月住まいを支え、生活を見続けてきた柱と梁に光をあてて祝福したい、と私は願うようになりました。

吹抜の高い天井には全面に太鼓張りの紙障子を張りわたし、自然光が柔らかい光とともに住まいの骨組みを美しく浮かび上がらせます。

光と影を映し出し、悠然と時を刻んでいく姿。

軸組再生の新たな形を見つけたように思います。

延床面積 : 170㎡
構  造 : 木造 平屋建て
設  計 : 木村哲矢建築計画事務所

飯盛の民家

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