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山陰の住まい

建築主の方はご夫婦ともに責任ある職に就かれ、そのお人柄は自信に満ちつつも尊大さや押しつけがましさは微塵もなく、穏やかに、品位ある物腰でいらっしゃいました
そのような人に足る建築とはどのようなものであるか。おおらかで包容力に満ち、表層的な美ではなく内面からにじみ出る魅力を備え、昨日出来上がったばかりのような初々しさではなく、ずっと前からそこにあったような、品位ある建築。

そのような住まいを実現していきたい、と私は願いました。

通風採光のために随所に庭をちりばめた室の配置は、広がりをより感じさせるため主庭に面しては斜めに雁行し、大きな平面形に対しては回遊性や曲折する動線で、変化や利便を図りました。

延床面積 : 238㎡
構  造 : 木造 平屋建て
設  計 : 木村哲矢建築計画事務所

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